親知らず

痛みに配慮した
親知らずの抜歯・治療

親知らずってどんな歯?

親知らずは永久歯で一番最後に
萌出する歯

萌出する方もいれば一生萌出しない方もいます。
人によっても異なりますが15歳くらいから萌出する可能性があります。

生えてくる際に痛みがある場合もある

親知らずのまわりは歯肉の付着がありませんので、
細菌が侵入して歯肉に炎症が生じるようであれば痛みが生じます。

親知らずの痛みの原因について

一番奥にあり
非常に磨きにくい

そのため一つは虫歯になり神経まで到達して痛みが生じることがあります。

二つ目は親知らずは歯肉に被っている場合があり、磨けないことによりプラークがたまり歯肉に炎症を起こし、腫れたり、痛みを生じる場合があります。

三つ目は親知らずは歯列に入りきらない場合があり外に向いてる場合や挺出して歯肉や頬粘膜に咬みこんでいて痛みを生じる場合があります。

親知らずによる症状

  • 腫れ磨けないことによりプラークが歯肉にたまり歯肉に炎症を起こし腫れたり膿がたまったりします。
    この腫れはひどい方はほっぺたの形が変わるくらい腫れて熱をもつ場合があります。
  • 痛み 親知らずの痛みは原因によって分かれます。虫歯による痛みは普通の虫歯の痛みと同じです。
    ひどい場合は自発痛になり激痛になることもあります。
    歯肉の炎症による痛みは腫れと合わせて生じるので痛くて口を開けられない場合もあります。
    歯肉や頬粘膜の噛みこんでいることによる痛みは咬むと痛い場合がほとんどなので咬まなかったり、物が当たらなければ痛みはないです。
  • 頭痛・肩こり 親知らずによる歯肉の炎症の場合、頬粘膜にまで炎症が波及し隙に入ったりすると
    頭痛や肩こりにまで波及します。

親知らずを抜歯する際の
医院の選び方

歯科医院を選択する基準

医院選びは非常に難しいと思います。

口腔外科と謳っている医院でも抜歯経験が少ない場合もあります。

一番大切なのはしっかり説明をうけてメリットデメリットを把握したうえでこの先生なら任せられるなと思うのが選択基準だと考えます。

もし初診で探しているのであれば一番わかりやすいのは評判それか口コミしか方法はないと思います。

こんな医院での抜歯をおすすめ

  • しっかり説明をする医院
    (抜いたほうがよい場合、抜かなくてもよい場合の説明)
  • 抜く場合のメリットデメリットをしっかり説明する医院

成城世田谷歯科で対応可能な
親知らずの抜歯・治療について

ほとんどのケースを
当医院で対応可能

ただ歯の位置があまりにも深く骨の中に埋まっているケースは器具が届かない場合があるので大学で抜く場合もあります。

親知らずの抜歯について

親知らずの抜歯の
難易度は生え方による

抜いたほうが良い場合はなるべく早い時期に抜いたほうが良いです。
年齢を重ねると骨が硬くなったり、歯と骨が癒着することがあります。そうしますと抜くのが大変になる場合があります。
また親知らずが手前の歯など他の歯に影響を及ぼし虫歯になったり歯周病になる場合があります。

まっすぐに生えている場合
(難易度★★)

抜歯の難易度はいろいろな場合があります。一つ目は深い場合です。骨に埋まっていればいるほどそれを抜かなければならない場合は難しいです。二つ目は骨と癒着している場合です。
骨とがっちりくっついていると揺らしたりしても動かず難しい場合があります。三つ目は根っこがたくさんある場合と根っこが曲がっていたり複雑な場合は難しいことがあります。
このいろんなケースが混ざって難易度は決まってきますので診査しないとなんとも言えませんし、処置にとりかかってみないとわからないのが正直なとこです。

抜歯にかかる時間 簡単なケースは数十秒で抜けますが難しいケースは1時間くらいかかる場合もあります。
抜歯の際の費用 数千円

横向きに生えている場合
(難易度★★★)

まっすぐ萌出している場合と同じです。

抜歯にかかる時間 ほとんどのケースで15分から60分で抜けます。
抜歯の際の費用 数千円

埋まっている場合
(難易度★★★★)

完全に埋まっている場合は抜かなくてもよいケースがほとんどですが過剰歯(過剰に生えている歯)で抜かなければならないケースは場合によっては大学で抜いたほうがよい場合があります。

抜歯にかかる時間 約60~90分くらいかかります。
抜歯の際の費用 数千円

親知らずの抜歯が難しいケース

親知らずと神経が近接していると術後神経麻痺のリスクが高まります。
安全に抜歯するため、CT撮影をして、神経と親知らずの位置関係をしっかり確認してから抜歯します。

抜歯をお勧めする場合

患者さんの状態によって
抜歯の判断は異なります

親知らずの生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があり、そのような場合には将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、最悪の場合は手前の健康な歯(7番)を巻き添えにしてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。

また、親知らずが虫歯になってしまった場合、一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後のメンテナンスも難しいので治療をしたとしても高確率で再発します。

そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするというケースも多くあります。

虫歯になるケース メインテナンスができない場合が多いので親知らずが虫歯になったり隣在歯が虫歯になっているケースやこのまま放置すると虫歯になってしまうケースは抜歯をすすめます。
歯周病になるケース 親知らずが萌出していてポケットが存在するとメインテナンスできないために細菌が歯肉に炎症を起こして骨を吸収させます。
ポケットができている場合は抜歯をすすめます。
歯並びを悪くするケース 歯並びを悪くするというエビデンスはないのですが矯正に影響がある場合は抜歯をすすめます。
必ずしも抜歯しなくて良い場合 しっかり噛んでいてメインテナンスができる場合、抜歯はすすめません。

抜歯後の注意点
(腫れ、痛み止め、その他)

抜歯後ケースによって、個人によって腫れや痛みがでる場合があります。ほとんどの場合が2,3日の腫れや鈍痛で終わりますがケースによっては1~2週間続く場合があります。

抜歯後に起こりうる症状について

あざ・内出血 内出血は時々生じます。場合によっては首のほうまで重力により落ちてくる場合があります。基本的に黄色になって体内に吸収しますので問題ないです。
ドライソケット ドライソケットとは血餅がうまく作られずに骨が露出してしまう現象です。これはものが触れると非常に痛い場合がありますので触れないようにする処置や抗菌剤の投与が必要です。
上顎洞の感染 抜歯後に穴は普通の場合はふさがってきますが上顎洞への感染があると抜歯かの閉鎖されない場合があります。その場合は歯肉を移動して封鎖する処置が必要な場合、再そうはする場合、上顎洞の消炎処置に移行しなければならない場合があります。

親知らず抜歯の流れ

  1. レントゲン写真撮影&
    診査・診断を行います
    まずは、診断のためにレントゲン写真を撮影します。
    その後、お話しを聴かせて頂きながら、お口の中を拝見して親知らずの状態、歯肉の状態を確認します。
    そして、レントゲン写真と診査に基づいて
    必要な処置を判断します。
  2. ここでのチェックポイント

    • 抜歯する必要があるか、そのままにするかの判断をします
    • 歯の根元が顎の神経に近くないかどうかを確認します
      (安全に処置をするために重要)
    • 根っこが二股に分かれていないかどうか
      (分かれている場合、時間がかかることがある)
    • 歯の角度をチェックします
      (抜きやすさが角度によって変わります)
  3. 診査・診断に基づいての説明 診査・診断に基づいて、説明を行います。抜くべきか、経過観察するべきかを理由と共に丁寧に説明をさせて頂きます。
    不安な点や、不明点があればお気軽にご相談下さい。
    抜歯の処置を行う場合には、今後の治療の流れや、処置内容と大体の処置時間をお伝えします。
  4. 歯ぐきの清掃状態を整えます 抜歯を行う前に、まずは歯ぐきに付着している歯石除去などを行って、歯ぐきの状態を整えます。
    歯ぐきに炎症があると、抜歯をしたときに出血が多くなったり、ばい菌に感染しやすくなるためです。
    また、処置後の治りが悪くなる場合があるため。
    面倒に感じるかもしれませんが、安全に処置をするためには欠かせないステップです。
  5. 痛くない治療のための麻酔 『歯を抜く』と聞いて、最も心配なのが痛みですよね。
    当然、痛みが出ないように麻酔をしますが、
    この麻酔自体も痛くないように工夫をしています。
    不安があれば、お気軽に歯科医師にお伝え下さい。
  6. 抜歯の処置 丁寧な診査診断、清掃状況や体調の確認を終え、満を持して抜歯処置に入ります。
    症例によりますが、簡単なものだと5分かからないケースも多くあります。
    時間がかかる場合でも、
    30分程度で終わるケースがほとんど
    です。
    なるべく患者さんの負担が少ないような処置を心がけていますので、どうぞご安心下さい。
  7. 抜歯後の説明・注意事項の説明 処置をした後に、抜歯後の注意点をお伝えいたします。
    何か不安なことがあれば、お気軽にお尋ねください。
  8. 通常 抜けない場合は歯を分割して細かくして抜歯
    歯肉に埋まっている 麻酔、歯肉切開、剥離、 抜歯 抜けない場合は歯を分割して細かくして抜歯
  9. 抜糸(1週間後) 縫合した部分の抜糸です。
    糸を抜くのも怖いかもしれませんが、
    ほとんど痛みはでませんので、ご安心ください。

以上で抜歯の処置は終了となります。
万が一、何か気になることがある場合には、お気軽にご連絡ください。