定期検診について
定期健診を行うメリット
定期的なチェックを行うことで、何か悪い事態を未然に防ぐことや、生じてしまった場合でも最小限の処置で済むことが多くできます。
もちろん歯科への侵襲を最小限にとどめることも大切ですが、日常生活への侵襲、時間・費用などを最小限にとどめられることも大きなメリットになると思います。
そのメリットを最大限に生かすためには、口腔環境を整え、なるべく変化を起こさないようにすることです。そのためには、小さな変化を見逃さないようにすることが重要になります。ですので、なるべく同じ医院で継続して定期健診を行うと良いと思います。
また歯科の認識として、痛くなったら行く、痛くなければそのままのセルフケアで問題ないと捉えている方がまだ多いのも現状です。
定期健診を受診していただくことで、セルフケアを見直し、再度モチベーションをを高めていただければと思います。
定期健診で行うこと
定期健診で行うことは、歯周組織のチェックになります。
処置内容
・現時点の状態の記録のための口腔内写真の撮影
・歯を支えている骨の状態の把握のために歯周ポケットの測定、必要があればレントゲン撮影
・歯肉の状態把握
・前回までの結果との比較。患者さんへの現状説明
また歯周組織は体の一部なので、全身疾患など全身の状態と関わっていることも多くあります。
そのため、行うことは患者さんによって少し異なります。ただ口腔内の環境を整える、整えられる状態にすることに変わりはありません。
ですので、皆さんがよく知っているクリーニングも行い変化を察知し大きくしないようにしています。
定期健診のペース
定期健診のペースは一概にはいえません。
個人によって口腔環境は異なりますし、個人の歯科への関心も様々なので一概にはお答えできませんが、間隔が空きすぎないほうがいいかと思います。毎日毎日、日常的に話す・食すなど酷使していますので、変化に気づきにくいですし、汚れなどもたまりやすくなります。
なるべく変化させない、汚れの付着・沈着時間を長くしないため、また個人の日常生活を変化させすぎないように、当医院では患者さんにより1~3か月の定期健診をお話しさせて頂いております。
口腔環境のために1~3か月をおすすめしているという点もありますが、3か月未満のペースでクリーニングを受けている方は死亡率が低かったり、医療費が総合的にかかっていないというデータもでています。その点からも1~3か月をおすすめしています。
定期健診を行った方がいい人
基本的にはすべての治療ができる年齢の方になります。
小さなお子様で、歯は数本で問題なくても習癖など今後問題が懸念されるような方もいらっしゃいますし、歯をすべて失ってしまっている方でも粘膜に異変はおきます。
定期健診で私たち医療従事者が注目しているのは、"歯"だけではありません。よって、健診はすべての治療できる方が対象になります。